景品は相手に喜んでもらう目的で渡すものでもありますので、心から喜んでもらえなくてはなりません。
お酒好きの人はビールが景品であれば嬉しいですが、持って帰るのに困る場合もあります。車で来ていれば困ることなく持ち帰れますが、徒歩や電車で来ている人はどうやって持って帰ればいいのかと頭を悩ませる事になります。いくら喜んでもらえるはずと思っても荷物になるようではいけませんので、他の方法を考えたほうがいいでしょう。
例えばどうしてもビールを景品にしたいと思うなら、ビール券にして渡すと荷物になりません。ビール券であれば紙ですのでかさばる事もありませんしバッグや財布に入れて帰ることも可能です。この方法なら自分のタイミングでビールに変えてもらう事が出来るので、持ち帰り方法に頭を悩ませる必要もありません。相手の立場に立って考えるようにすれば、持ち帰りやすいものを景品に選んだ方がいいですので、一方的な思いで選ばないようにしましょう。
近年、宝くじはイベントの景品や番組の視聴者プレゼントとして進呈されるケースが多くみられるようになっています。これは、当せん金付証票の無償譲渡が法律で禁止されていないためですが、実際に景品として当せん金付証票を他人に渡すためにはいくつか注意しなければならないことがあります。
例えば、参加者に未成年者が含まれているイベントで宝くじをプレゼントとして出したい場合は、その景品の抽選のみ成人のみの参加に限定するなど、くじが未成年者に渡らないような措置をとる必要があります。法律上、当せん金付証票の購入に年齢制限は設けられていませんが、社会通念上や教育上の配慮を理由に販売元が未成年者への販売を行わない方針をとっているからです。
また、プレゼントする方法によっては景品表示法の規定にも注意が必要です。イベント内で商品購入やサービス利用と引き換えにプレゼントとして当せん金付証票を渡す場合、枚数が多すぎるとこの法律に抵触するおそれがあります。参加者に法律の知識がある者が含まれていると、公正取引委員会に通報されて何らかの措置が講じられる可能性があるので、イベント当日までに関係法令をきちんと確認しておきましょう。